降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

練習曲作品10-3   別れの曲

10数年以上前にノクターンの13番の後に取り組んだ曲です。静かな曲を何だか弾きたくて、

先生と相談してリストの「愛の夢第3番」、「練習曲25−1」(エオリアン・ハープ)と、この「別れの曲」の3つの中から選ぶことになりました。どれも、自分のレベルですぐ弾ける曲ではなかったのですが、先生から、3つの曲の楽譜をお借りして、冒頭の部分を2週間ほど弾き比べて、曲を決めることにしました。

中間部がすごく難しそう(実際にすごく難しかったです)でしたが、冒頭の静かで美しいメロディが印象的な『別れの曲』を選びました。有名ですしね。

  

別れの曲~ショパン名曲集

別れの曲~ショパン名曲集

このCDの中に入っています!大好きな曲がたくさん!

 

その時のレッスンは月に2回のペースでしたので、なかなか進まなかったのですが、好きな曲なので、曲を覚えていくのが楽しかったです。

 

冒頭の部分も綺麗に弾くとなると難しくて、音の数も多いのでメロディが際立つようには、なかなか弾けませんでした。

 

中間部の難所は最初に右手の6度の和音が連続するところです。そして、右手と左手の和音を合わせて弾く部分があります。その後、4度の和音で右手が上昇、左手が下降していくところへと続きます。しかも半音階です。私は、この部分が一番弾きにく、尚且つ覚えにくかったです。右手と左手がどんどん離れていくので、楽譜を見るのと手を見るのに大変苦労しました。

 

いよいよ、右手も左手も6度の和音が続くクライマックスへ続きます。左手と右手がオクターブで同じ音なのですが、同じような音形で少しずつ変化していくので、ここもやはり難しかったです。

 

この難所が終わってから、冒頭の主題につながるところもペダルの使い方や左手のフレーズがうまく捉えられなくて苦労しました。

 

この曲を大体弾くことができるようになった頃にピアノを習うことをやめました。

どうしてやめることになったのかは、あまり思い出したくないです。

その時は、「最後のレッスン曲が『別れの曲』か」としみじみ思ったものです。

 

この曲も、今の先生に、見ていただきました。

  • 最初の部分では右手の内声を弾く運指やタイで繋がっている音の処理
  • 和音で跳躍する中間部のところでは、スラーでつなげるところと大きなフレーズでメロディーを捉えること
  • 曲の雰囲気が変わるところの間の取り方や音が濁らないためのペダルの使い方

技術的なこともですが、曲の構成について丁寧に教えていただきました。

 

とても素敵な曲ですので、中間部をかっこよく弾きたいものです。そのことにより最初と最後の美しい旋律が引き立つ曲かなと思います。

人前で弾いたことはありません。人前で弾くにはよっぽど練習しないとなぁ。

 


別れの曲 エチュード Op.10-3 (ショパン) Chopin Etude No.3 Op.10-3 横内愛弓

曲の解説があることと指遣いがとても勉強になりました。さらっと弾いて凄いです!

 

Wikipediaより

練習曲作品10第3番ホ長調は、フレデリック・ショパンが作曲した独奏ピアノ曲。遅いカンタービレの練習で、右手が内声部を弾きながら、旋律の音量を維持しなければならない。日本においては、「別れの曲」の名で広く知られる。西欧においては「Tristesse」(悲しみ)の愛称で知られるが、ときにフランス語圏で「L'intimité」(親密、内密)、英語圏で「Farewell」「L'Adieu」(別れ、別離)と呼ばれることもある。テンポ指定は、自筆譜では元々Vivace ma non troppoだった。