降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

ゲルハルト・オピッツ ~ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタ〜

12月10日は、さくらホールでピアノのコンサートを聴いてきました。

 

40代前半に盛岡に住んでいた頃、ピアノを2〜3年再開しました。レッスンでは、ショパンの曲を中心に見ていただいていました。

その頃ツィメルマン小山実稚恵のピアノのコンサートを聴きに行きました。

それ以来なので、本当に久しぶりです。

 

ベートーヴェンの4大ピアノソナタのプログラムでしたので、

チケットが発売になって、割とすぐにネットで購入しました。ワクワクでした。


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威厳を感じます!

実際の印象は、とても優しいお爺さん!という雰囲気でした。

でも、演奏は迫力がありました。フォルテもピアノもレガートもマルカートも本当に丁寧で骨格がしっかりしている演奏でした。

 

穏やかな二楽章がとても印象的な「悲愴」。仄暗い印象の一楽章が有名な「月光」

ドラマ「赤い激流」での三楽章の演奏を思い出す「テンペスト」。

そして、最後は「熱情」です。それまでの3曲も大曲でしたが、この曲になったら、一段ギアが上がったような演奏で、釘付けでした。

 

アンコールは2曲でした。

愛の夢が始まった時は、嬉しくて涙が出そうになりました。

自分が発表会で弾いた曲をプロの方が弾くのを聴くと本当勉強になります。

中音域の甘い旋律の歌い方、流れるような高音のパッセージ。迫力のある中間部のオクターブの和音。

 

「悲愴」から「愛の夢」まで、夢のような時間が過ぎました。

 

聴きに行ってよかったです!