降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

『走ることについて語るときに僕の語ること』 を再読して

再読して良かったです。

今回は、章ごとにゆっくり読みました。

 

ganju39.hatenablog.com

 

今、私はこのエッセイを書いた時の彼の年齢ぐらいです。

 

私は、平凡なサラリーマンです。

 

彼のようにお店をやり、そして神の啓示を受けるが如く小説家を目指し、

そして成功を収めた方とは比べものにはなりません。

 


でも、この本を読んで、ますます【村上春樹】という作家に共感できました。

 

少なくとも、走っている間は、誰とも話さなくてもいい。

ただまわりの風景を眺め、自分自身を見つめていればいいのだ。

それはなにものにも換えがたい貴重なひとときだった。

同じ10年でも、ぼんやりと生きる10年よりは、

しっかりと目的を持って、生き生きと生きる10年の方が

当然のことながら遥かに好ましいし、

走ることは確実にそれを助けてくれると考えている。

  

走っている時に考えていることや走る事について考えていることが

たくさん散りばめられているので、今回も頷きながら読み進めました。

 

私は、彼と違い、長距離走も苦手で、水泳はもっと苦手でした。

でも、彼と同じような経験がいくつかありました。

 

過呼吸の経験

彼はトライアスロンの水泳のレースで経験します。

私の場合は、30代前半に、ひどい高熱が出たのにすぐ病院に行かず

こじらせてしまい、慌てて病院へ行き、気管支炎の診断を受けました。

処置を受けた後、家に帰る車の中で過呼吸になりました。

急に胸が苦しくなり、手足が痺れ身体中が震えました。

初めてのことでしたので、パニックになりました。

病院に慌てて戻り過呼吸と診断され、すぐ処置をしていただきました。

予想以上に体調が悪いのにすぐに病院に行かなかったことも

原因の一つでもあったようです。無理は禁物です。

 

泳ぎを学ぶきっかけ

彼は、トライアスロンで泳ぎを、よりスムーズにしたい、といううきっかけです。

私の場合は4泳法の基本をきちんと学びたかったことです。

彼は個人のトレーナー。私は一般的なグループレッスンです。

 

私の場合は普通のスイミングスクールでした。

それでも一人一人に的確にアドバイスをしてくださります。

私以外の方が、アドバイスを受けて泳ぎが上手になっていく様子も

とても勉強になりました。

大体3人の方がローテーションで教えてくださるのですが、

私に一番合ったのは女性のコーチでした。

プルやキックのリズムの取り方や呼吸のタイミング、

水中での姿勢などをきちんと見て、

的確なアドバイスと評価をしてくださりました。

一番苦手だった平泳ぎが一番スムーズに泳げていると褒められました。

全くできなかったバタフライでも泳げるようになりました。

 

大人になってもできないことができるようになることは

とてもうれしい体験です。

 

 ジムでの筋肉ストレッチ

ジムで女性のトレーナーに筋肉のストレッチを

受けているところの描写も頷きながら読みました。

本当に悲鳴が出るくらい痛いですし、

自分では絶対ほぐせない筋肉の凝りのようなものを

丁寧にストレッチしてくれます。

私の場合は、かなり体の歪み酷いらしく、

一番最初のレーニンングの日に最初に姿勢を見られたとき、

『すごい歪みですね。身体痛いところないですか?ここまでの方、

見たことありませんよ。直したいです!』と言われました。

 

と、ランニング以外にも共感できる部分を今回はたくさん

発見しながら読み進めました。

外国での風景もできるだけ自分もその場所を走っていることを

イメージしながら読みました。

 

 

トライアスロンのことを書いてある、

 

死ぬまで18歳

 

少なくとも最後まで歩かなかった

 

の二つの章はタイトルも素敵ですし、トライアスロンという競技について

興味深く描かれていて、初めて読んだときに

『やってみたいなぁ』と思いました。

でも、流石にそこまで手を出すと、

趣味のピアノや仕事に差し障りが出ること、

金銭的にも無理だ、と思って踏みとどまりました。

 

初めてフルマラソンに挑戦しようと走り始めてから15年ほどになりました。

ここ5年は台風やコロナの影響でフルマラソンは走っていません。

 

でも、大会がなくても、ずっと走り続けたいです

 

春が待ち遠しくなってきました! 

 


Bryan Adams - 18 'till I Die (Live At Wembley 1996)