降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

幻想即興曲 ショパン

即興曲第4番嬰ハ短調 遺作 作品66は、ショパンの4曲の即興曲の中で最初に作曲されたものすが、彼の死後1855年、友人のフォンタナの手により『幻想即興曲』と題して出版されたそうです。

 

左手のオクターブのsfから始まり、流れるような三連符のアルペジオが続きます。そして右手の16部音符が重なります。一気に中間部まで駆け抜けるように続きます。一転して、ゆったりとした美しい変ニ長調に転調します。また、流れるような最初の部分が繰り返され、コーダへと続きます。

 

我が子がピアノを習い始めて送り迎えをしている時に、また、ピアノを習いたいと思いお願いをして、私もレッスンを始めることにしました。4年間習ったところから転勤をして全く違う街に行ったり結婚をしたりと生活環境が変わったこともあり、ピアノは習っていませんでした。

 

その先生にもやはり発表会を進められ、その時に弾いたのが以前紹介したワルツ第7番です。頑張って暗譜で弾きました。

さて、発表会が終わり、途中まで進んでいたツェルニー30番ノクターンの2番をレッスンで見てもらっているうちに、「来年の発表会で、何を弾きますか?希望はありますか?」と言われ、ニコニコとした表情で勧められたのがこの曲です。「難しいけれど、ショパンらしい曲ですし、時間をかけて取り組めば〇〇さんなら弾けると思いますよ!」と励まされてこの曲に挑戦することになりました。

全音ピアノ名曲選集 中巻 (Zenーon piano library)

    〜この曲集の中にあります〜

まずは左手のアルペジオの音を取り、そして右手の音を取ります。左手が三連符、右手が十六分音符?そうなんです。左手が3つの音、右手で4つ音をとるので、合わせるのに苦労しました。弾けるようになるんだろうか・・・・・。

レッスンは工夫してもらい、飽きないようにと中間部の音取りも同時に進めてもらいました。なんとか音取りをして通して弾けるまで6ヶ月近く、かかりました。

 

そして、発表回までの数ヶ月で、少しずつテンポを上げる練習をしました。ゆっくりのテンポで演奏が破綻しないようにと練習を進めました。でも、やはりだんだん弾けなくなるとテンポが上がってしまって、かえって音の粒が揃わなくなります。コーダの部分も微妙に指遣い難しいです。

 

発表会では、年齢的に暗譜は無理でしたので、楽譜にコピーをつけて、自分で譜めくりをして弾きました。間違えたところはありました。でも、ゆっくりですが、最後まで何とか弾きました。

 

今も、たまに忘れない程度に弾いています。この曲もレッスンを再開した時に見ていただきました。だいぶ雑になっていたので、拍の頭を揃えることを大事にするようにと練習をしました。また、出だしや中間部につながるところで、左手で弾いていた部分を曲の流れや左手の響きを消さないために右手を使うことなどをアドバイスされました。

 

今から考えるとよく発表会で弾いたなぁと思います。自己満足の世界ですが。

 


幻想即興曲 (ショパン) Chopin Fantasie Impromptu 横内愛弓

この方の演奏はクセがなくて、音もクリアですし、テンポも落ち着いているので安心して聴けます。