降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

敦煌 井上 靖著

昭和40年6月30日発行

私が購入したものは30刷。読んだのは多分、高校1年の時です。中学校の時の国語の教科書で、井上靖の「しろばんば(著者自身の少年時代を描いた自伝小説。)」を学習したときに、他の著作として「敦煌」が紹介されていたことがこの本を手に取ったきっかけだったと思います。

 

高校3年間、運動部に所属していたのにも関わらず図書委員も3年間続けました。そんなこともあり、高校生の時に結構いろんな本を読んでいます。運動部でヘトヘトになり、おまけに電車通学。毎日クタクタ。それにピアノも習っていて・・・・。いつ本を読んでいたのか本当に不思議です。

敦煌 (新潮文庫)

私が持っているのもこの装丁とすっかり同じです。

裏表紙より

官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる…。西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。

 

内容についてはほぼ忘れていますが、物語の世界に引き込まれ、主人公になったつもりで最後まで読み切った記憶があります。確か映画にもなりました。この物語を読んで西夏という国があったことを知りました。

今、カミュの「異邦人」を再読していますが、高校生の時に読んだ時より深いところで主人公の気持ちや周囲の人物や情景、風景をリアルに感じながら読み進めています。

 

敦煌」も再読すると新しい発見がありそうですがとりあえず、今度の週末は、この映画をみようと思います!

敦煌