降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

黒い雨  井伏鱒二 著

このブログを始めたきっかけの一つに、私が『今まで読んだ本のことを記録として残したい』ということがあります。

 

この本を読んだのは、高校生の頃のようです。確か、現代国語で『山椒魚』を学んだことと、その著者が原爆を取り上げた作品を書いていることが紹介されていたからだったと思います。

 

黒い雨(新潮文庫)

黒い雨(新潮文庫)

Amazonの解説(裏表紙)より

一寸さきは地獄だぞ。焼け死ぬぞ。

一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨の中を人々はさまよい歩く……。罪なき広島市民が負った原爆の悲劇。その実相を精緻に描く名作。

一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨のなかを人々はさまよい歩く。原爆の広島――罪なき市民が負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、“黒い雨"にうたれただけで原爆病に蝕まれてゆく姪との忍苦と不安の日常を、無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として鮮やかに描く。被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作。 

 

原爆というと、凄まじい破壊力や焼けただれた人々などの姿から、その怖ろしさについてはテレビや学校の授業などから学んできました。しかし、この本を読み『黒い雨』にうたれただけで原爆病になるという、核兵器の恐怖を知り、衝撃を受けた記憶があります。

 

パラパラとページをめくってみましたが、内容については読んでからかなりの年数が経っていますので、忘れています。

 

今、読みかけの本を読み終わったら、ゆっくり再読しようと思います。

 

確か映画にもなった記憶があります。


Black Rain (Kuroi Ame) 黒い雨 1989 Trailer, Shōhei Imamura 今村 昌平