降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

車輪の下  ヘッセ/高橋健二訳

読んだのは、買った本の年月日(69刷)からすると高校一年生のときです。

確か、高校の現代国語で学習したから購入したのかもしれません。

車輪の下(新潮文庫)

〜私の持っている本の装丁は水色が基調でもっとシンプルです〜

裏表紙より

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする…。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。

 本棚から久しぶりに引っ張り出したら、すっかり本の中まで赤茶色になっています。

でも、何回も引越しをしても大切に持ち運んでいた本です。結末はハッピーエンドではなかったと思います。自分と同年代の少年の物語でしたので、すんなりと共感しながら読み終えた記憶があります。

 

書き出しより

仲買人、兼代理店主、ヨーゼフ・ギーベンラート氏は、同じ街の人に比べて、目立つようなすぐれた点も変わったところも、別に持っていなかった。

今から考えると、こんな書き出しで始まる物語を何の抵抗もなく読んだ高校生の自分に驚いています。

 

ひたむきに生きた一人の少年の物語。

時間があれば再読したいですが、今、2冊の本を再読中なので、多分、再読はしないかなぁ。

 

でも、私が高校一年の時の読んだ本の記録として残します。