降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

十一番目の志士  司馬遼太郎 著

司馬遼太郎の作品は、高校の時に出会い、

大学生の頃から、30代にかけて殆ど読みました。

 

彼の作品は、戦国時代のものと幕末の物が多いような気がします。

 

幕末ものでは『燃えよ剣』『新撰組血風録』『竜馬がゆく

花神』『世に棲む日々』『幕末』

翔ぶが如く』(これは西南戦争までいきますが・・)を読んでいます。

混沌とした幕末の出来事や思想、人物像を、彼の作品を読むことにより、

自分の中で理解をしていきました。

 

さて、この本の舞台も幕末です。

最初は【天堂晋助】は実在の人物?って感じで読んでいました。

司馬遼太郎の描く【天堂晋助】の生き生きとした描写で、

あっという間に読み終えた記憶があります。

 

新装版 十一番目の志士 (上) (文春文庫)

上巻裏表紙より

長州藩の下層の出ではあったが、天堂晋助の剣の天稟は尋常なものではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立てあげる。京で大坂でそして江戸で忽然と現われ、影のように消え去る幻の殺人者のあとには、常におびただしい血が残された……剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴。 型破りの剣客の魅力ほとばしる長篇!

 

新装版 十一番目の志士 (下) (文春文庫)

下巻裏表紙より

幕末の情勢は大きな曲がり角にさしかかった。中央から締め出され、藩領に閉じ込められた長州藩では、勤王党の高杉晋作がクーデターに成功。そして慶応2年、ひそかに薩摩藩と手をにぎり、藩を挙げて幕府との決戦に肚を固める。その緊迫した状況の下で、刺客晋助の剣は獲物を狙って冷酷にふるわれ続けた——。解説・奈良本辰也

 

裏表紙を読むと、かなり血生臭いのですが、

読後感は、主人公の生き方が痛快で颯爽としていた印象で

暗い感じはなかったような気がします。

 

【天堂晋助】が、架空の人物とは思えないようにしっかりと歴史上の出来事や

人物と絡めながら物語は進みます。

でも あらすじは、すっかり忘れてしまいました。

久しぶりに手に取ってみたら再読したくなりました。

 

でも、先週末、久しぶりに本を2冊買ったのでいつになるかなぁ。