降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

ドクトル・ジバゴ  ボリス・パステルナーク著 

中学生だか、高校生の頃、金曜ロードショーで見て、ラーラの境遇を印象的に映し出したシーンと、テーマ曲がすごく印象に残っている映画でした。ロシア革命のことは、歴史で学んでいたので、映画で描かれてる内容はなんとなく理解しながら見たつもりです。

 

小説を読んだのは、社会人になってからです。今は、絶版のようです。

ロシア革命の矛盾のようなものや映画では描かれていなかった登場人物の描写も詳しくて最後まで読むのに結構時間がかかった記憶があります。

主人公のジバゴは映画では医師であり「バラライカ」の演奏もするという設定でしたが、小説では、もう一つの顔は「詩人」でした。物語の最後にあるジバゴの詩篇もとても膨大で理解をしながら読むのに苦労しました。

 

上巻裏表紙より

凋落しつつある資産階級に生まれ、母の死後、モスクワの親戚宅に引き取られたユーリィ・ジバゴは医者を志していた。一方、ロシヤに帰化したフランス人の娘ラーラは母の愛人との泥沼の関係を断ち切り、新しい生活を築こうとしていた。やがて人人に第一次世界大戦とロシヤ革命の波が襲いかかる―。動乱の時代を背景に波瀾の運命が待ち受けるジバゴとラーラの青春を描く。

 

ドクトル・ジバゴ〈上巻〉 (新潮文庫)

 下巻裏表紙より

革命後の混乱を避け、ワルイキノへ逃れたジバゴ医師はラーラと宿命的な再会を果たす。身も心もラーラにのめり込んでいくジバゴだが、運命は二人を遠ざけていく。やがて全てに失望したジバゴはモスクワに隠棲し、〈ジバゴ詩編〉を残して狂気の内に死をを迎える。美しいラブ・ストーリーに様々なシンボルをちりばめ、普遍的な倫理と思想を織り込んだ20世紀最大の大河ロマン。 

ドクトル・ジバゴ〈下巻〉 (新潮文庫)

私の買った本の装丁とすっかり同じです。

 

ロシアの豊かな自然や荒涼とした風景を彷徨う主人公の姿だけが今、心に蘇っています。

映画は、その後、レンタルビデオでも見たことがあるので小説を再読したいと思っているのですが今、二つの本を再読中なので、あとでゆっくり読みたいと思っています。

 


Maurice Jarre 映画「ドクトル・ジバゴ」 Lara's Theme

1965年の映画なそうです。

 

テーマ曲、懐かしいです。やっぱり映画もまた見たくなってしまいました。

なんだか、ラフマニノフからロシアつながりになってしまいました。