降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

ロンド  カラーチェ

学生のときマンドリンを始めて、3年目。先生に「コンクールに出てみないか?難しく考えなくていいから。腕試しで!」目が点になりました。

 

残念ながら、学生時代は実家を離れてアパート暮らしのため、ピアノを弾くことができませんでした。そこで「初心者大歓迎」という言葉に誘われてマンドリン部に入部しました。

新しい楽器にのめり込んで大学2年の終わり頃には、プロの先生に月に2回くらい教えていただいていました。学生料金でありがたかったです。

 

コンクールといっても、全国大会にいくクラスではないからと安心してと言われました。でも、ソロで人前で弾いたことはないし、それに課題曲と自由曲合わせて2曲に取り組まなくてはいけません。結構シビアでしたが、先生の目は笑いながらも「出なくちゃダメ!」と言っていました(笑)。

 

が、なんといっても学生です。授業以外はずっとマンドリンを弾いているような生活でしたので、挑戦してみることにしました。レッスンで覚えているのは、とにかく、芯のある音(中身のある音)を出すことを大切にと指導されたことです。無我夢中でした。

 

なんと、音源が残っていました。どうやったら動画としてアップできるか試行錯誤しましたが、何とか、できました。今日は、課題曲の「ロンド」です。作曲したカラーチェ という方は、作曲もして演奏もして楽器も作るというとてもマルチな才能の持ち主だったようです。

 

さて、肝心の演奏です。緊張しているので最初から間違っています。途中でトレモロが止まりそうになっています。でも、頑張って弾いている、その時の気持ちを思い出しました。


ロンド カラーチェ作曲 (マンドリンとギター)

テンポはゆっくりめです。今、聴いてみると、とても可憐な曲です。

 

楽譜あったかなぁ。技術的にはとても未熟なのですが、テンポの動かし方や強弱や曲の構成などをきちんと教えていただいていたことが演奏から伝わってきます。

演奏については、とても厳しい先生でしたが、それ以外はユーモアもありレッスンがとても楽しみでした。

 

とてもとても懐かしいです。