降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

コレリ大尉のマンドリン (海外文学セレクション)  ルイ・ド・ベルニエール (著), 太田 良子 (翻訳)

マンドリンと第2次世界大戦を舞台にした恋愛の物語。

と、軽い気持ちでレンタルをして映画を見始めたら・・・・。

 

戦争を舞台にした映画やドキュメンタリー番組は見たことがありますが、この映画も戦争の不条理さや残酷さを余すとこなく表現していました。映画については、またいつか。

 

ということで、購入した本です。ものすごく分厚くて最後まで読めるか心配でしたが、「1〜2日で一つの小見出しをコツコツ読む作戦」で、半年くらいかけて昨年末に読み終えました(2019年12月30日!最後は、一気に読みました)。

 

映画も良かったのですが、本を読んで、一人ひとりの登場人物の生き方が詳しく生き生きと描かれていました。映画を見たからその光景とオーバラップした部分もあるかもしれません。戦争の悲惨さだけでなく、人と人とが信じ合うことや愛し合うこと、音楽の素晴らしさ、などを満喫できました。

 

でも、戦闘シーンや怪我の治療する場面などは映画も生々しかったのですが、本だとすぐその場面が終わるわけではないので、より痛みやその光景が目の前に見えるように感じました。

 

それにしても、ギリシャを舞台に第2次世界大戦でドイツ軍がイタリア兵を虐殺する悲惨な出来事があったことなども全く知らなかったので、歴史小説としても内容が濃く読み応えがありました。

コレリ大尉のマンドリン (海外文学セレクション)

 映画同様、最後が、ハッピーエンドでよかったです。