降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

ワルツ第7番嬰ハ短調  作品64-2

ショパンのワルツの中で一番好きな曲です。嬰ハ短調のメランコリックな旋律から始まり、弾いていて気持ちのよいpiu mossoへと続きます(ここが弾きたくてショパンのワルツ集を買いました)。そして、中間部では変ニ長調に転調します。とても穏やかで静謐な旋律です。

そこから一転してまた、短調へと戻ります。その転調に向かっていく数小節を弾いているときは、いつも、なんともいえない気持ちになります。心がそこに吸いとられたような、といったら大げさかもしれませんが、自分の中では、この曲の一番のクライマックスかなと思って弾いています。

 

発表会でも弾いたことのあるとても思い入れのある曲です。たくさんの方の演奏を聞きましたが、テンポを抑え気味にして、情感たっぷりに歌い上げているユジャワンの演奏が今の自分にぴったりな感じです。


Yuja Wang plays Chopin : Waltz in C sharp minor, Opus 64 No. 2