降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル著  池田香代子訳

今日は、土曜日です。最初に、私にとっての祈りの場所に行きました。

誰もが避けて嫌がることに、苦しみながらも、

ここ数年、向き合っている私の気持ちを

全く理解してくれない人たちがいる現実を突きつけられ、

凹んでしまいました。

 

でも、『お前は、頑張っているのだから。大丈夫!』

自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせました。

 

その時に、この本のことを思い出しました。

夜と霧 新版

2019年3月25日第35刷です。

 

職場でも嫌なことが重なったときに、

この本の紹介を偶然何かで見て購入したと記憶しています。

 

アウシュビッツ強制収容所を体験した著者(心理学者)がそこでの体験を通して、

【生きる】ことの意味や本質を伝えるために書いた本であること、

強制収容所のものすごい現実、

たくさんのことを感じながら、引き込まれるように

一気に読み終わった記憶があります。

 

裏表紙より

〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった

「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、

人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、

ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として

祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉

「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨を

あますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的な

ロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、

現在にいたっている。原著の初版は1947年、

日本語版の初版は1956年。その後著者は、

1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。
世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、

原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。

20世紀を代表する作品を、ここに新たにお贈りする。

 

現実を受け入れ、その中で精一杯生きることの

大切さを教えられました。

 

 

BLIZZARD   松任谷由実

wikipediaより

リザードは、もともと北アメリカ大陸にあった方言で、風速が毎秒15メートル以上で視程400メートル以下の状態が3時間以上継続する気象状態をいうが、日本では猛吹雪や暴風雪の意味で使われることが多い。 

2月なった途端、ものすごく忙しくしなりました。

年度末に向けての報告文書の作成や打ち合わせための準備、

手をつけてみたら、多岐に渡り、結構大変です。

今週は、【仕事の量の多さを把握して打ちのめされた】

感じです・・・。

 

その他にも、突発的な出来事への対応。

毎朝の雪かき。

 

想定した以上の忙しさで、特に昨日は、大荒の天候にもかかわらず、

20時まで仕事や会議等でヘロヘロでした。

 

ようやく仕事も終わり、市街地の仕事場から我が家に帰るまでは、

ものすごい暴風雪で、前が見えない、道路と路肩の境目が分からない、

道幅が狭いため、対向車とすれ違うために何度も止まる、

家についたら21時でした。

やれやれ。

 

それでも降り止まない雪でしたので、夕食をとりながら

「明日は、4時に起きて雪かきしなくちゃ」と家族に話していました。

 

今朝起きたら案の定の大雪でした。凄かったです。

多分、今シーズン最大の降雪量だったと思います。

家族それぞれ起きる時刻はまちまちでしたが、

みんなで少しずつ雪を片付けました(トップバッターは私です!)。

 

年末年始は、しんしんと雪が降り積もる感じでしたが、

今週の雪は、風も強く、吹き溜まりが家の周囲にたくさん出来ていました。

その上、除雪作業は寒くて大変でした。

防寒手袋をしていても指先が痛くなります。

 

ということで、今週の〆は【BLIZZARD】で。


松任谷由実 - BLIZZARD(from「日本の恋と、ユーミンと。」)

 

歌詞を見るとゲレンデでカップルが微笑ましく滑っている

歌のようですが、今週はこの曲が頭を回っていました。

 

冬は嫌いじゃないけど、雪は、もう、たくさんだなぁ(>_<) 。

1月の終わりに

週末は、大荒れの天気でした。

土曜日も朝起きて、20分くらい雪かきをしました。

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スバルのフォレスターです・・・。

雪かきの後、すごい天気でしたが、無理矢理10キロ走りました。

 

吹雪の中でしたので歩道を行ったり来たりしました。

フェイスガードはしたのですが、

冷気で肌はヒリヒリします。

それに空気も冷たいので呼吸も苦しくなります。

でも、6キロぐらい走っていたら、体が慣れてきて、

本当は7キロぐらいでやめようと思っていたのに、

変にスイッチが入って、

【いいから、10キロ走っちゃいな!】

という声が聞こえたような気がしたので、頑張りました!

ジョグが終わって朝食を取ってから、家族総出で雪かきです。

吹雪で本当に大変でした。

まいったー。

 

ピアノのレッスン日でしたので、

天候が荒れていたのでいつもより早めに盛岡に向かいました。

高速が途中まで閉鎖になっていました。

高速に乗るまで、地吹雪で前が全く見えなくなるところもありました。

ハザード付けたり、あまりにひどい箇所では車を寄せて止まったりしました。

 

花巻からは、規制はありましたが、高速に乗れました。

盛岡は晴れていましたが、雪はかなり積もっていました。

 

ピアノのレッスンは、

最初に『鐘』をしました。

発表会に向けて、前半と後半のミスタッチが少なくなるように、

テンポを倍にして練習することや指を和音の場所に置いてから

弾くことを心がけるようにとアドバイスをされました。

『ワルツ14番』も久しぶりに見てもらいました。

ラフマニノフの雰囲気で弾いてしまったので、

重い感じがしました。ショパンのワルツですので軽やかに弾くといいです。

あと、主題のワルツの左手の伴奏の一拍目の動きを感じましょう。」

とのことでした。頑張ります!

『バラード3番』嬰ハ短調の部分しか練習してなかったので、

そこだけ弾いて、レッスン終了です。

ようやく曲の全体が見えてきた感じがします。

 

 

1月最終日の今日は、久しぶりに息子とスキーに行こうと思って、

途中まで行ったのですが、スキー場が近づくに連れて視界も悪くなり

スキー場の方から車がどんどん引き返してくるので、

今日のスキーは、やめました。

家についたら、麓は晴れてきていたのですが、山は全く見えませんでした。

ネットで調べたら、夏油高原は、

【平均風速9m、瞬間最大風速17m。第2ペアリフトのみ運行】

帰ってきて良かったです。

 

帰ってきてからは、ピアノを練習したり、読書をしたり、と過ごしました。

それに家の裏の吹き溜まりのように積もった雪かきもしました。

 

 

 

1月が終わって明日からは2月です。

 

仕事が山のようにあるので、着実にこなしたいです。

 

ワルツ第10番ロ短調  作品69-2

7番がなんとなく弾けるようになって、

他の曲にも挑戦してみたいなぁ、と思って、

このワルツ集のCDをレコード店で購入しました。

14番まで入っています!

 

テンポも落ち着いていて丁寧な演奏で、すっかり愛聴版です。

購入したのは、もう30年近く前になると思います。

 

ショパン:ワルツ全集

楽譜を見ながら弾けそうな曲を選んで10番に挑戦しました。

ピアノを習っていない頃でしたので、コツコツ譜読みをしました。

覚えた時は、まだ30代でしたので暗譜していました。

 

ロ短調の儚げな甘い旋律で始まります。短調の曲なのですが

7番とはちょっと違った雰囲気です。

譜読みは、7番よりも楽にできました。

 

ロ短調の部分が終わるとニ長調に転調してロ長調に転調します。

ロ長調は、♯が5つです。

こはちょっと苦労しましたが、3度の和音の響きが綺麗なことと、

再び短調に戻っていく数小節のつなぎのところが

弾いていて切なくなるところでした。

特にロ短調に戻った時の左手の1音目(Si)がとても印象的です。

 

朧げな記憶なのですが、娘がピアノを習っている頃、

私もピアノをその先生に習っていて、

この曲も見ていただいたと思います。

15年以上前かなぁ。

 

楽譜を見直すと深く印象的に弾くようにと

その音に↓が書き込まれています。

弾いていると、どこかに連れて行かれそうになる音です。

 

2017年にピアノを再開してから、この曲もみていただきました。

思ったより指が覚えていたので、レッスンでは割とあっさり終わりました。

 

Wikipediaより

ショパンが19歳のときの作品。構成は簡潔ながら、その美しい旋律とスラヴ的な憂いのある曲想に、ショパン後年の円熟を予感させる。第9番「別れのワルツ」と同様に、感傷的にすぎることから生前の発表が控えられたとされている。

【感傷的にすぎるから・・】とあるのは、分かるような気がします。

でも、とても分かりやすい曲調ですし、

ゆったりとしたワルツで、やっぱりいい曲です。

 

 今週、Youtubeでいろいろ聴いたのでですが

この動画の演奏が自分にぴったりでした。


Evgeny Kissin - Chopin Waltz Op.69 No.2.mp4

 

 

 

日曜日

今の私にとっての日曜日は、基本的に家にて、

自分の心身を開放する日です。

早い話が趣味に没頭する日です!

もちろん必要最低限の家事はします。

 

数年前からスマホでつけている【10年日記】から

一昨日の日曜日のことを振り返ります(若干補足しました)。

 

1月24日(日)

今日はスキーに行きたかったので日曜日だけどジョグは

いつもより短く10キロにしました。

 

朝食を取り、夏油高原へ。よい天気でした。

前回の深雪と違って、硬く締まったバーンでした。

中斜面を大回りや中回りを組み合わせてスピードを上げて滑りました。

急斜面はスピードをコントロールしながら小回りで滑りました。

気持ちよかったです。スキーは2時間弱で切り上げました。

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岩手山が見えました!

昼食はハムとレタスでサラダを作って、トーストとコーヒーです。

土日の昼食は、各自でとるお約束です。みんな大人ですから!


午後は、ジムのトレーニングへ行きました。
セット数も負荷も増えて、今までと比べて最高にきつかったです。
最後の方はヘロヘロで何だか笑うしかありませんでした。

腹筋も笑っていました。

トレーナーの方も笑っていました。

また、頑張ろうと思います。

 

帰宅してから、夕食も作りました。

トマトとレタスのサラダと

お肉とピーマンでつくるチャプチェです。

モランボン 韓の食菜チャプチェ 175g

 

気軽に作れていいです。美味しかったです!


夕食後は、片付けをしてからピアノを練習しました。

指慣らしにワルツ14番を1回通して、

苦手なところを何箇所か練習をしました。

その後、バラード3番の後半の嬰ハ短調のところを

取り出して練習しました。難しいです。

最後に鐘を練習しました。1回通して弾いて

レッスンで教えていただいたところの取り出し練習と

中間部の右手の三連符を滑らかに弾けるように、どうしても手首に

力が入ってしまうので手首に力が入らないように気をつけて練習しました。

苦手なところはゆっくり、そしてじっくり練習するのが近道です。

 

明日に備えて充電できたかな〜。おやすみなさい!

 

 

、こんな感じで私の日曜日は終わります。

今日は、火曜日。今週は月末に向け結構忙しいです。

次の日曜日を楽しみに頑張ります!

 

マチネの終わりに    平野啓一郎 著

映画が良かったので、年末年始に読もうと思っていたのですが、

雪かきに思いのほか時間を取られて、

読書の時間が日中なかなか取れませんでした。

仕方がないので夜寝る前に少しずつ読み進めました。

 

初めて読む作家です。

 

ただ、日蝕で第120回芥川賞を当時最年少の23歳で

受賞したことは覚えています。しばらくして、

盛岡に住んでいた頃に図書館で本を借りたのですが、

文章や漢字が難しくてうまく読み進めることができませんでした。

今なら読めるかなぁ?

 

一昨日の夜、平日は、遅くとも午後11時には寝るのですが、

読み終えられそうだったので、最後まで一気に読みました。

次の日になってしまいました。若くないんだから・・・・。

 

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

裏表紙より

天才クラシックギタリスト・蒔野聡史と、国際ジャーナリスト・小峰洋子。四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に、芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死などのテーマが重層的に描かれる。いつまでも作品世界に浸っていたいと思わずにはいられないロングセラー恋愛小説を文庫化!

裏表紙を見ると 蒔野聡史も小峰洋子もどちらも一流の人物なので、

なんとなく鼻につく物語なのかなぁ、と思いながら読み進めたのですが、

映画と同じように、とても静謐で穏やかな物語でした。

 

二人の想いがすれ違っていく切なさがあったり、

【今】につながる社会情勢も自然に上手く散りばめられたりしていることも

この物語に奥行きを与えていることを感じました。

 

物語の中で印象に残った音楽はバッハの『無伴奏チェロ組曲です。

学生の時にやはりギターを弾く先輩やマンドリンセロを弾く同学年の友達が

一番を弾いていました。

バッハは鍵盤楽器の曲を聴くことが多いのですが、

この組曲は、私も大好きです。ギターの演奏も味わい深いです。

【二人にとって、とても大切な曲です】


John Feeley - Cello suite no.1 in D by J.S. Bach

私はギターは弾けませんが、大学時代にマンドリンのサークルに入っていた時に

ギターパートもあったので、クラシックギターについては何となく分かります。

合奏だけでなくマンドリンのソロの伴奏もよく弾いてもらいましたし、簡単な曲なら

友達の楽器を借りて練習の合間に悪戯をして弾いていました。

ただ、私はピアノを弾くので爪は伸ばせませんでしたので、

それなりにしか弾くことはできませんでした。ギターのメンバーは、いつも大切に

爪の手入れをしていました。そんなことも思い出しました。

 

あと心に残った曲は、洋子が、蒔野とすれ違い、出会うことができずに、

一人で辛い夜をホテルで過ごすときに聞いた音楽、

ラフマニノフの『ヴォカリーズ』です。

しかもアンナ・モッフォのものを何回もリピートして眠りにつく

場面にも共感してしまいました。

声楽はあまり聴かないのですが、アンナ・モッフォのソプラノは

とても優しくて柔らかで、嫌なことがあった時とか落ち込んだ時は

実は私も子守唄がわりに聴いて眠りについています。


Anna Moffo: Rachmaninoff, 'Vocalise' Op. 34 No.14

さて、物語に戻ります。

3度しか出会っていないのに恋に落ち、気持ちが通い合っているはずなのに

すれ違うのですが、二人の生き方が与えられた環境の中で

誠実に生きようとしていることと、

かけがえの無い【恋】の思い出を大切にしていることに心を打たれます。

誰かを好きになることとか、思いやりとか、なんだろう!?

いろんなことを想いながら読み進めました。

 

 

本を読み終えた瞬間、静かに涙が流れました。

大切なことを教えられたような気がします。

 

物語の中に東日本大震災のことも描かれていました。

岩手県の沿岸地域も甚大な被害を受けました。

ボランティアにも何度となく足を運びました。

そのこともいつかブログでふれたいです。

 

もう一つ、この本を読んで感じたことは、月日が物事を醸成していくのだから、

何か無理にするのではなく、その流れに身を委ねることも大切だということです。

それは、諦めて何もしないということではなく、どんな環境の中でも

自分ができることを精一杯するという意味だと自分なりに捉えました。

 

素敵な詩もたくさん引用されていました。

聖書の話も印象深かったです。

読んで良かったです。

 

温かい気持ちになれました。

著者による引用文献や後書きも印象に残りました。

他の作品も読まなくちゃ。

 

映画、また見よう。

 

ganju39.hatenablog.com

 

粉雪  レミオロメン

【粉雪 舞う季節は いつもすれ違い】

という印象深い歌詞で始まります。

失ったものの穴をどう埋めていけばいいのか、

そんなことを想いながら生きている

私には歌詞も旋律も心に響きます。

 

さて、岩手県も北に行けば行くほど、

山のほうに行けば行くほど、

当然、寒さが厳しくなります。

スキー場の雪も冷え込むとサラサラとして、

本当に『粉』のようです。

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この日もいい天気でした!何年前だろう?

写真は、盛岡に住んでいた頃、ホームゲレンデにしていた

網張温泉スキー場に行った時のものです(確か・・)。

 

リフトしかないスキー場ですが、岩手山麓ということもあり、

雪質もコースも最高です。もちろん眺めも。

 

今、住んでいるところからだと距離もあるので、

しばらく行っていませんが機会があったら行きたいです。

スキー場の近くの温泉もいいところがたくさんです!

 

盛岡からだと近いのですが・・・・。

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有名な一本桜です!満開の桜の時の写真もいつか撮りたいです!

 

今週の〆は『粉雪』で。

 


レミオロメン - 粉雪

 

降っている雪、積もっている雪。

真っ白な雪を見ているといろんなことを思い出します。

 

は私にとって、多分、四季の中で一番大切な季節だと

この曲を聴いてつくづく思います。