降誕祭の夜

汝の敵を愛せよ

陸王  池井戸 潤 著

Amazon primeでドラマを最初に見ました。

エリートランナーと老舗の足袋屋。設定が意外で楽しく見ていました。


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ドラマに出てくる、ライバル会社の嫌味な行動を含め、

「あんな思いやりのない身勝手な行動をとる奴なんていないよ!」

と思うのは間違いで、自分自身、現実の社会の中で、何度も傷つけられ、

その中でいろんなことを感じてきました。

 

だからこそ『陸王』を含めて池井戸潤の作品はたくさんの

読者を惹きつけるんだよなぁと思います。

 

ドラマを見てから本を読みましたが、殆どドラマ通りの展開で

安心して読んでいました。ドラマを見てからこの本を読んで、

父と子の繋がりも描かれているのもよかったです。

一緒に暮らしていた息子が、夏の終わりに急遽、

県外の遠いところに転勤が決まって、多分、岩手に戻ってこないのかなぁ、

なんて思っていた時期と重なったので。

Amazon解説より

勝利を、信じろ――。
足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。といっても、その実態は従業員二十名の零細企業で、業績はジリ貧。社長の宮沢は、銀行から融資を引き出すのにも苦労する日々を送っていた。そんなある日、宮沢はふとしたことから新たな事業計画を思いつく。長年培ってきた足袋業者のノウハウを生かしたランニングシューズを開発してはどうか。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか?

 

夢を追い求めることの大切さと、やはり、物事には誠実に向き合うこと、

人には思いやりを持って接することの大切さを学んだような気がします。

あとは、決断することの勇気ですね。私も、危機を乗り越えるために

たくさんの人の力を借りて励ましていただきましたが、

最後は、自分で決断しなければならないことを何度もくぐり抜けてきました。

そして、本当の幸せを掴むためには努力し続けるしかありません。

 

よい物語に出会えました。