『2018年一番読まれた本』
ということで、いつか読みたいなぁ、と思いながら
なかなか読めないでいた本です。
『推し、燃ゆ』と一緒に購入した本です。読みやすかったのですが、
仕事が忙しかったことと、味わい深い内容であったこともあり、
じっくり読み進めました。
特に後半は、色々と考えさせられる内容でした。
主人公のコペルくんと同じ年齢の時に読んでも、
コペル君のように純粋な感受性で
受け止めることはできなかったかもしれませんが、
読んでいればよかったなぁ、と思える内容でした。
50代も後半になった私が読んでも
たくさんのことを教えられました。
最後の方にコペル君がノートに書きます。
僕は、全ての人がおたがいによい友だちであるような、そういう世の中が来なければいけないと思います。人類は今まで進歩してきたのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。
そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。
世の中、コロナだけでなく、世界に目を向けると不穏な空気が漂っています。
世界情勢が間違った方向にいかないことを願っています。
さて、本に戻ります。
コペル君の叔父さん、コペル君のお母さん、
コペル君の友達、みんな魅力的です。
amazon解説より
「ヒューマニズムに根差した良い本は、
時代を超えて人々の心をつかむのです」
(ジャーナリスト/池上彰さん)
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
今回前書きを書いてくださった池上さんも、
小学生時代に、父親から渡された当初は
読もうとしなかったのですが、気がつくと夢中になって
どんどん読み進んでいたと言います。
人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん
多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う
主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、数多くの生き方の指針となる言葉が示されています。
活字も大きくなった読みやすい新装版で、
ぜひ、色褪せない名作の面白さを堪能してください。
《全国学校図書館協議会選定図書》
amazon解説より
著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載
丸山真男の回想があるというこちらも読んでみたくなりました。
1937年。戦前に書かれた本ですが、内容は、現代にも通じます。著者の吉野源三郎についても、調べてみたくなりました。